一斉授業へのこだわりを捨てると生徒たちが自立的に学び始める(三重県 S塾)

SCENE 01
大事な生徒が塾をやめた

 学習塾開設当初は、一斉指導という形式で、1クラスの生徒が3名というところから塾を始めました。そして口コミによって、ピーク時には1クラス20~25名まで生徒が増えました。当時は自分がうまく教えることができたかどうかということばかりを気にしていて、生徒ひとりひとりのことまで把握していませんでした。成績の良い生徒は十分についてくることが出来ましたが、成績が良い悪いに関係なく全員に同じ量の宿題を出したりしていましたが、それでも順調にいっていました。
 ところが、次第に退塾する生徒が増えてきました。また、ある4人兄弟の生徒さんですが、上の3人までは授業についてくることが出来ましたが、1番下の弟がついてこれなくなり、塾をやめてしまいました。そのことに大変ショックを受け、何とかしなければという危機感を持ちました。そこで様々な教材をためしましたが、なかなかうまくいきませんでした。そんな時、「Selfee」のことを知り、導入しました。その後、Selfeeユーザー会に出席して、自分と同じように一斉指導に限界を感じ始め、個別対応に変えて成功しておられる先生が多くいることを知り、真剣に個別対応に切り替えようと決断しました。

SCENE 02
フリーレッスンカード

 個別に切り替えてから、授業は1日3コマ(1コマ50分)とし、教科・曜日・コマ数などは、面談によって決めるようにしました。1コマで1つの教科を指導し、1教科何個まででも取れるようにしました。こちらとしては、週に1教科2コマで、2教科くらいとってくれることを期待していましたが、1教科1コマしかとらない生徒が多くいて、生徒の成績は上がらない、経営的にも苦しくなるという状況になってしまいました。
 そこで、フリーレッスンカードというものを作り、それを持っていれば入塾していない生徒であっても、自分が勉強したいと思ったときに自由に来れるようになりました。そうすると、1教科2コマにする生徒が増えただけでなく、新しく入塾する生徒まで出てくるようになりました。

SCENE 03
Selfeeで作るオリジナル教材

 教材に関していうと、「Selfee」でプリントを打ち出し、少し解説を加え、それを小冊子にして、生徒一人ひとりにオリジナルテキストとして渡しています。
「Selfee」で作ったテキストを使うのは、塾としてのオリジナリティを出すためです。というのも、個別指導に対応した塾がこれからますます増えてくると感じていまして、いつ近所に個別指導の塾ができるかわからないからです。もしそうなった時に、どこでその違いを見せるかというと、やはり教材、テキストとプリントということになります。
また、自立学習の形態をとれば、教えるという作業が極端に減りますので、どうしても自分の中で盛り上がるということがなくなってきます。だからせめてテキスト作りに精力を注ぎたいということもあります。
さらに塾としてのオリジナリティを出すために、先生の個性にこだわりたいと思っています。そのために、若くて、わかりやすくて、面白い先生を集めて指導してもらうようにしています。

SCENE 04
「プリントが欲しい」と言ってくる子は、もう大丈夫

 「Selfee」を使うようになってからの最大の効果は、自然に生徒たちが自主的に勉強をするという姿勢が見えてきたことです。そのための前提として、私は教える側の先生が変わることが重要だと考えています。先生が変わるということは、一斉授業のこだわりを捨てるということです。
生徒に関していえば、こういうプリントが欲しいと言ってくる子は、もう大丈夫です。立派に自立学習が出来るようになります。一斉指導の時の先生がわからせたいから生徒に渡す宿題と生徒がわかりたいから先生にもらいに来る宿題は、全く別のものです。
先生は、最低限のことだけを教えて、生徒を励ますことに徹する。生徒は受け身ではなく、積極的に自分から学ぶ姿勢を身につけるというのが、自立学習の理想の形だと思います。
 
そのためには、保護者の方々に自立学習を理解してもらうことが必要です。実際、自立学習に切り替えて、先生が極力教えないということで成績が上がっていて、生徒もやる気があるのに保護者の方が無理矢理やめさせたということがありました。
こういったことをなくすためにも、一斉の授業がなくなり、時間的な余裕が出来ましたので、保護者の方に電話をしたり、面談したりして、コミュニケーションを多くとるようにしていきたいと思っています。

関連記事一覧