勉強はあくまでも「道具」
勉強というツールを使って、子どもたちの心を成長させるために今がある

塾に通う子どもたちにとって一番身近でわかりやすい結果は点数アップ。しかし単に成績を上げるだけでなく、自分の将来、未来を真剣に考えられるような子どもに育てたい、とおっしゃる自立ラーニングFEED武村富美雄氏。ここに通う子どもたちが「学習に取り組めば、取り組んだ分だけの『大きな結果』がついてくること」を実感しながら成長できるよう、全力でサポートされている武村氏にお話を伺いました。

武村富美雄 氏

プロフィール
自立ラーニングFEED 塾長
大学卒業後、会計事務所に勤務。いずれ独立をしたく税務関係を学ぶため入社したが、珠算塾を経営していた母が他界し、木更津に戻る。当時200名ほどの生徒が通う珠算塾を、どうするか。継承するつもりはなかったものの、母の言葉「頼むね」が心に引っ掛かり引き継ぐことを決意。しかしながら珠算塾は斜陽産業ではないかと考え、学習塾への移行を徐々に開始。10年かけて学習塾一本に。
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本気の教材探しで出会ったSelfeeと子どもたちの姿勢の変化

―― 開塾当初、どのように指導されていたのでしょうか?
 
武村氏 当初は市販の教材を使用して指導していました。そろばんと学習塾を同時並行で運営していたのですが、学習塾に通う子どもたちは「成績を伸ばす」ために通塾している。しかしなかなか成績が伸びないんですよ。ある時中学生に「塾選びを失敗したかもしれない」と言われたんです。その一言にショックを受けながらも「確かにな」と納得する自分もいて。これではダメだな、と本気になって教材探しを始めたところ、Selfeeと出会ったんです。
 
―― 自立学習教材Selfeeを見て「これだ!」と思われたポイントはどこだったのでしょうか?
 
武村氏 Selfeeのテキストですね。特に数学は各ページひとつぐらいに要点が絞られている。この要点だけという、スモールステップが良いんです。すると、子どもたちは一つ一つちゃんと「分かる、できる」という体験ができる。そして、次のページに進むとそこもスモールステップなので、また「分かる、できる」という経験が積み重なり、嬉しくなり、どんどん自分で進めていくことができるんです。それと、ひとつの要点に対して問題が複数あるのもポイントでしたね。
 
―― 子どもたちが自分の力、自分のペースで勉強を進めていくのですね。
 
武村氏 そうですね。私は勉強のやり方と正しく量をこなすと、ちゃんと成果がでるという証拠を教室の至る所に残したんです。「何をどのぐらいやればこうなる」という結果を教室に貼り出した。あなたもこれだけのことをやれば、この結果になるかもと。


教室に貼り出されたテスト結果。子どもたちのモチベーションアップにつながります

―― 結果の掲示が他の子どもたちの勉強する動機付け・意欲になっていく?
 
武村氏 目に見える掲示物の効果はありますよね。
私は「やる気を持って正しい勉強の仕方で大量にやろう」と子どもたちに伝えています。問題の選択は、自分なりではなく、教室で提示されたものを全てやりきってみる。大量の問題をこなすのはもちろん大変。途中で、もうやりたくないとか、勘弁してとか、いろんな葛藤が子どもたちの心の中に生まれます。しかしそれを乗り越えると、新しい自分に出会っていくんですね。なんとか工夫して、もうちょっと楽にしようとか、このタイミングで取り組めば効率的になるんじゃないか、など考える力や計画力がついてくるんです。この経験は高校などその先の人生にもつながっていきますね。

自力で考え、道を開いていける教室のシステムづくり

―― 学習塾でよく言われる30名、50名の集客の壁。先生の教室はいかがでしたか?
 
武村氏 私自身も順調にはいかず、壁にぶつかりました。でも、私はその壁を受け入れようと決めたんです。「生徒数を増やすのではなく、今通ってくれている生徒の成績を圧倒的に上げよう」と。
この発想の転換が、教室のシステムを変えます。授業料は、それまで週2日で〇円としていましたが、一律で週3日分の授業料にしました。そして通塾は、教室が開いている6日間、16時~22時の間、好きなだけ来て良いことにしたんです。すると、家より教室の方が集中して勉強ができるからと言って週4日、5日と通う子どもが出始めました。教室に来ると、勉強を正しくしかも大量にこなすようになるので、テストの結果で100点アップや150点アップする子どもが出てくるんです。
 
学習塾の先生方は経験があると思いますが、その子を見ただけで、何点くらい取れそうだなと感覚的に分かると思うんですよ。大体当たるんですけど、その予想をはるかに超えていくんですね。私がびっくり、本人ももちろんびっくりです。保護者もびっくり、学校の先生もびっくり(笑)。そういうことが起こり始めると、口コミでどんどん教室の噂が広がっていきました。


一人ひとりが問題と真剣に向き合って学習しています

―― 子どもたちが変化していく様子を目の当たりにされていますが、印象に残った生徒さんのエピソードをお聞かせください。
 
武村氏 印象に残る生徒は何人もいますが、2人紹介させてもらいます。
1人目は中学時代に教室に通っていた女の子。大学生になって教室にふらっと現れて。「私、国連の職業体験プログラムで半年間カトマンズ(ネパール)に行ってきます」と報告に来てくれたんですね。もちろん順風満帆ではなく、途中で挫折も味わっています。それでも夢だった「国連で働きたい」という道を必死に求めて、その第一歩を踏み出しています。
 
そしてもう1人は中学時代、英語が苦手だった男の子。最初は100点満点のテストで20点しか取れないくらい。その後80点くらいまで取れるようになって卒業。それから数年経って、「ホテルに就職することが決まりました」と。英語使うよね?と聞いたら「高校で英検2級を取得しました」と言っていました。この子も自分の人生をちゃんと作ったなというのが印象的でした。

勉強というツールを使って、心を成長させるために今がある

―― 今後の先生の目標をお聞かせください。
 
武村氏 やっぱり子どもたちにとって一番身近でわかりやすいことは点数アップだと思うんですよね。なので、100点アップを目指す。そのために何をするか。それを考えられる力をつけることがまず第一。
 
そして、自分の将来、未来を真剣に考えられるような、中学時代を過ごさせてあげたい。私は勉強はあくまでも道具だからね、と子どもたちに言ってるんです。「勉強というツールを使って、あなたたちの心を成長させるために今があるんだよと。つらいときもあるし、うまくいかないときもあるけど、それは乗り越えていこう。そのために先生たちはフォローするからね。そうやって自分の人生に向かって『考える力』を作っていこう」と伝えています。

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